「女の子の七五三は3歳と7歳?」というイメージがある方も多いでしょう。
しかし、七五三のお祝いの適切な年齢は地域や性別によって異なり、女の子でも3歳、7歳、そして5歳の3回お祝いするケースも存在します。
そこで今回は、女の子の七五三をいつやるべきか分からない方々に向けて、七五三の由来や女の子の七五三の適切な時期について詳しく説明します。
2023年七五三はいつ?

毎年の七五三の日は、以前は11月15日に限られていましたが、現在では11月の週末や祝日のどれかに行われることが一般的になっています。
七五三をお祝いする年齢は?

子供の特別な行事として、古くから続く「七五三」は、子供が3歳、5歳、そして7歳のときに行われる儀式です。
七五三の起源にはいくつかの説がありますが、医療が未発達だった時代に「7歳までは神の子」と考えられていました。
当時、子供の生存率が低かったため、七五三は子供の成長と健康を祈る儀式とされました。
そして現代でも、医療技術が進化してもなお、「子供が元気に育つことを願う」親たちの気持ちは変わりません。そのため、七五三の儀式は受け継がれています。
では、なぜ3歳、5歳、7歳の年齢で七五三を祝うのか、と疑問に思う親御さんもいるかもしれません。
実は、この3つの年齢が選ばれた理由は、3歳の男女の「髪置き」、5歳の男の子の「袴着」、そして7歳の女の子の「帯解き」という特別な儀式に由来しています。
【3歳:髪置きの儀式】
古代、平安時代において、生後7日目に男女ともに髪の毛をそり、その後3歳まで坊主頭を保つ習慣が広く行われていました。そして3歳になると、髪置きの儀式が行われ、糸でできた白髪を子供の頭に置いて祝い事が行われました。
この儀式を迎えると、子供はこれまで剃られていた髪を伸ばすことが許されるようになりました。
【5歳:袴着の儀式】
平安時代には、男女を問わず5~7歳になると初めて袴を着る「袴着(ちゃっこ)」と呼ばれる儀式が執り行われていました。江戸時代に入ると、男の子に特化した儀式に変化し、この儀式を経て、男の子は少年期に突入することを象徴しています。
【7歳:帯解きの儀式】
帯解きは、紐で着物を留めていた着物から卒業し、大人と同じように帯を結んで着物を纏うことを祝う儀式です。
室町時代には男女を問わず9歳に行われていましたが、江戸時代になると、7歳の女の子に焦点を当てた儀式へと変化しました。
七五三は、男女によって異なる年齢でお祝いされます。男の子は3歳と5歳、一方、女の子は3歳と7歳が一般的です。
女の子の七五三はいつやるの?

女の子の七五三は、通常、3歳と7歳の年齢で行われると一般的に考えられていますが、実際には女の子の七五三を行う年齢に厳格な決まりはありません。女の子が5歳で七五三を祝うことにも何ら制約はありません。
袴姿の儀式は、通常、5歳の男の子に対して行われるものとされており、現代でも5歳の男の子が主に祝われていると思われています。しかし、近年では女の子の5歳の七五三も一般的になっており、男女を問わず、3歳、5歳、7歳のすべての年齢で七五三を祝う人々が増えています。
女の子の七五三を行う適切な時期は、地域の習慣や兄弟姉妹の年齢に合わせて、各家庭が自身の方針で決定するのが最良です。堅苦しくならずに、お子さんの成長を祝う素敵な機会として楽しむのがベストです。
2023年数え年・満年齢で七五三の対象のお子様は?
2023年数え年・満年齢で七五三の対象のお子様は以下になります。
年齢 | 数え年 | 満年齢 |
3歳 | 2021年(令和3年)生まれ | 2020年(令和2年)生まれ |
5歳 | 2019年(平成31年・令和元年)生まれ | 2018年(平成30年)生まれ |
7歳 | 2017年(令和29年)生まれ | 2016年(平成28年)生まれ |
まとめ
今回は、女の子の七五三をいつやるべきか悩む親御さんに向けて、七五三の起源や女の子の七五三の適切な時期についてご紹介しました。
近年、七五三のスタイルも多様化しており、女の子が3歳と7歳だけでなく、3歳、5歳、7歳のすべての年齢でお祝いされるケースも増えています。
七五三のお祝いを行うタイミングに厳格なルールは存在しません。そのため、家族の都合や地域の習慣に合わせて、お子さんの成長を祝福する最適なタイミングを選ぶことが大切です。
男の子の七五三いつやる?2023年七五三数え年・満年齢の男の子の対象は?